2016年8月18日木曜日

ちょび氏が新しいロードバイクを手に入れた!


新しい相棒を連れて、ちょび氏がアトリエに見せびらかしに…いえ、立ち寄ってくれました。
彼女の新しい相棒は「CANYON」。
あまり見聞きしないブランドだけど、開発から組み立てまでを自社工場で行っているドイツメーカーなのです。

小柄な彼女は、ブランドによっては欲しいサイズがラインナップされていないことも少なくないそうですが、CANYONは見た目の格好良さはもちろんのこと、希望のサイズがあったことが決め手になったとのこと。
マットブラックの本体に、同じブラックで記されたCANYONの文字。スタイリッシュなデザインながら、レーシングバイクとしての強さ、しなやかさも持ち合わせている…まさに惚れる一品!といった格好良いロードバイクです。
自転車本体だけでなく、彼女が選んだチェーンリングもおしゃれで格好良くて、しばし見とれてしまいました。

自分でじっくり考えて納得して決めて、組み上がった自転車が手元に来た喜びが、彼女の嬉しそうな笑顔からもよく伝わってきます。
先日2人で飲んだくれた時からすでに嬉しそうでしたがw
友人のそんな笑顔を見ていると、私も嬉しい気持ちでいっぱい。
おめでとう!よかったね!

2016年8月16日火曜日

あれから4か月、そして5か月

河原町繊維問屋街の火災で、アトリエが焼失してから5か月が過ぎた。そして、熊本地震の本震から4か月。
つい昨日の出来事ような、もうずっと昔のことのような、よくわからない感覚で過ごしている。
火災直後、もう2度とこんな辛いことは起きないと思って耐えていたのに、またすぐひと月後に起きた熊本地震の大きな余震。その時も、もうこんなに大きな地震は来ないと信じていた矢先のさらに大きな本震。信じていても、予想しない出来事は起きる。しかも立て続けに。
「信じるものは救われる」と言うけれど、困難や災難は信じていても身に降りかかるものらしい。

神様はいるの?いないの?
オニはいるの?いないの?
カッパはいるの?いないの?
サンタクロースはいるの?いないの?
しんじていれば  ほんと?
しんじていなければ  うそ?

中川ひろたか氏の絵本「うそ」の佳境で出てくる一文だが、私はこのフレーズが好きで子ども達に読み聞かせるたびに胸を打たれる。
「信じていれば救われる」という言葉も、信じていれば本当で、信じていなければ嘘なのだ。
もう誰も何も信じないから!と、堕ちてネガティブにこそなってはいないけれど、常の警戒心と「絶対大丈夫」はない、いうことが2度の災害を経た今は身体中に沁みてしまった。

アトリエも新しい場所に移り、たくさんの方にご支援いただいて、またサコッシュを作って販売できるようになった。また同じようにカンバンも描いている。
地震で壊れた自宅の壁も、修理を終えて無事に穴がふさがれた。休校を余儀なくされた娘たちの学校も、再開して今は夏休み。あれほど苦労して入手していた水も蛇口からちゃんと出るし、食料だってスーパーに行けば溢れるほど売ってある。

生活は、災害が起きる前と同じ平穏な日々に戻ったように見えるけれど、家や仕事や心の中が不安定になっている人がごく身近に溢れていて、自分だって安定しているか?と言われたら、けしてそうとは言えない。
でも、浅はかな願いだけを持って暮らすのではなく、思いがけず得た経験値をこれからどう生かしていくか。それがひとつの「復興」だと思う。
その行動の一つとして、今回の地震で必要だったもの=備えておくべきものを記しておきたい。

【カバ子的熊本地震における必要物品、及び今後の備え】
家族構成:4人家族(大人2人、高校生1人、中学生1人)
※近隣で食料調達可能になるまで約4日、断水約10日、水入手可能まで約5日、電気は正常稼動、ほとんど自宅内で生活


・飲料水 5年保存可能なミネラルウォーター等2リッター×24本
・生活用水 20リッター×5缶
・食料  カップ麺、レトルト食品など約50個(約4日分)
・卓上コンロ、カセットガスボンベ
・小鍋
・割り箸、使い捨てスプーン
・ゴミ袋
・ペーパーナプキン
・紙皿、紙コップ
・新聞紙
・トイレットペーパー 24ロール
・ティッシュペーパー
・ラップ、アルミホイル
・タオル(手拭き、雑巾、ふきん用)
・水入手用保存容器(ポリタンク、水筒)
・ウエットティッシュ
・メガネ(必要な場合)
・携帯充電ケーブル、モバイルバッテリー

記録:2016年8月17日

追加があれば書き足していくが、とりあえず最低必要物品をリストアップしておく。
まず、何をおいても水の確保が重要で、特に断水中自宅で生活する場合は、トイレの水が自宅で確保できなければ外に探しに行かなければならなくなり大変な苦痛を強いられる。それ以前のもんだとして、タンクレストイレの場合は水を手動で入れて使用することができないので、自宅のトイレがどのような仕組みになっているかを確認しておくことをおすすめする。
それ以外でも、衛生面で大切な手洗いはもちろんのこと、ちょっとしたものを洗うなど、生活用水が必要になる場面が多いので、多めに確保しておくに越したことはない。
飲料水も、飲むだけでなくカップ麺やレトルト食品を煮炊きするのに必要だし、食料が近隣スーパーで入手できるようになってからも一番みんなが欲しいものであるため売り切れや品薄だったりするので、多めの確保をおすすめする。
また飲食をする際に、断水中は基本洗い物ができないので、紙皿を使用したり日常使う皿にラップを敷いて使っていた。災害時はゴミの収集開始まで時間がかかる…つまり、ゴミを自宅に溜めておくことになるので、ゴミをいかに減らすかも重要課題となる。その点では、皿にラップを敷いて使う方法は紙皿をいちいち廃棄するよりもゴミの量が少なくて済む。
ゴミ袋は、ゴミを廃棄するためだけではなく、洗えない洗濯物を溜めておくのに役立つし、その他衛生的に隔離しておきたいものを封じ込めるなど重宝する。
トイレットペーパーも絶対必要なもので、当初は入手が難しいものの一つなので、多めに用意しておいたほうがよい。「場所を取る」という理由でほとんど買い置きをしていなかったがために、今回の地震の際、通常使うものより何倍も高級で高価なトイレットペーパーを買うはめになってしまった。災害時は、いろいろとお金がかかる(後述)のに、かなりの痛手を強いられてしまった経験から言うと、多少場所を取っても買い置きは大事だ。
ポリタンクは、水の保管だけでなく、水を大量に汲みに行く時に必要となるが、こちらも災害時には品薄になる商品の一つ。20リッターと書いたが、水を入れるとものすごく重くなり女性の私が持つには重すぎて辛かったので、今から準備される方には10リッター缶をおすすめしたい。
ウエットティッシュは、清潔を保つために手指を拭くための必需品。もちろん水で洗うのが一番だが、水を大切に使いたい時はむしろウエットティッシュのほうが水の節約になるし、アルコールが含まれているものなら消毒もできる。
スマートフォンについては、生存確認、情報入手のため今や災害時にはなくてはならないもの。でも充電が切れてしまってはどうしようもないので、そのための備えは絶対必要だ。

ライフラインが通常に戻るまでの間、身に染みて感じたのが、不便な分お金がかかるということ。
食料の調達はもちろん、いい加減溜まった洗濯物を片付けるためにコインランドリーを利用したり、水を調達するために車で移動するためガソリンも多く消費する。
いつもよりお金がかかると感じていたところ、周りの友人達も同じことを言っていた。
もちろん、お金が手元にあってもどうにもならない時もあるだろうけれど、備えることでイレギュラーにかかるお金を抑えられるならば、備えるに越したことはないのだ。

上記のリストは、その時の状況とライフラインがいかに確保できるかで全く異なってくるので、これだけあればどんな災害でも大丈夫!ということではない。あくまで備忘録であり、この経験値が少しでも何かの役に立ち、いざという時の備えがいかに必要かが少なからず伝わればと思い記す。
地震の備えばかり書いたが、火災についてはメンタル面含めここにはとても書けないので、同じ境遇で私の経験値を参考にされたい方は、直接お尋ねください。

こうやってリストアップしていると、いかに自分が忘れる生き物かを実感させられる。良くも悪くも、忘れて浄化しまた次へ。
だからきっと、起きた災害と困難が、昨日のことのようにも、ずっと昔のことのようにも思えてしまうんだな。
今の願いはただ一つ。
今日も平和でありますように。


名古屋から1000kmの旅〜Sさまご夫妻ご来店


遠く名古屋から、Sさまご夫妻がアトリエにご来店くださいました。
車で鹿児島へ帰省する途中、熊本下車でアトリエにお立ち寄りくだったとのことで、走行距離なんと約1000km!
とはいえ、初めてアトリエにご来店された時は岩手から約1200kmの距離を運転して来られたので、それを思えば短いですねw…なんて軽口を叩けるわけもなく、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。

熊本地震のすぐ後にも、ボランティアとして車で熊本入りされたお二人。
普段は主にトライアスロンを中心に活動されていて、各種大会にも出場。時には審判として大会に関わったりと、楽しい会話の中にいろいろなエピソードが溢れていて、本当にトライアスロンを楽しんでいらっしゃる様子が伝わってくる。
今回、ロードバイクも車に積んでの大移動で、帰省先ではサイクリングや水泳なども楽しまれたようで、いつでもどこでも楽しみたい!という前向きな気持ちと、なにより奥様の明るい人柄から、たくさんの元気をいただいた。

北は北海道、南は沖縄まで、ありがたいことに全国からオーダーをいただいているTOMOKABANのサコッシュ。
都道府県別で見ると、愛知…特に名古屋からのオーダーがとても多く、どなたか現地で広めてくださっている方がいらっしゃるのかな?なんて、解明できるはずもない嬉しい疑問を日々抱いている中で、サコッシュのオーダーはもちろんのこと、そうやって1000kmかけてアトリエを訪ねてきてくださる方の事を思うと、暑いとか眠いとかお腹が空いたとか、そんなことはどうでもいいからとにかくがんばろう!という気持ちになり、再び帯を締め直す。

この日もものすごく暑い日だったけど、奥様曰く「私達が住んでるところのほうが暑いよ!」とのこと。マジですか〜w
名古屋。まだ一度も行ったことないけれど、Sさまご夫妻のお話をいろいろ伺いながら、まだ見ぬ地を楽しく思い描いています。
Sさまご夫妻、そして名古屋のみなさま、いつもありがとうございます。
また次にお会いできる日が待ち遠しい。
ご来店ありがとうございました!

海とピンクのKさまご来店


終戦記念日の昨日8/15。盆休み返上で開けていたアトリエに、福岡から自転車乗りのKさんがご来店。
帰省のたびにアトリエにお立ち寄りくださり、1度目はロードバイク持参、3度目となる今回は車でのご来店となった。

海のお仕事に従事されているKさん。
熊本県は西側が有明海に面しているけれど、熊本市在住で海水浴を楽しもうと思ったら少し遠出しなければならないこともあって、個人的に海は縁遠くあまり馴染みがない。
そのため、Kさんから伺う海の話はとても興味深くて面白く、自転車の話はそっちのけでいつも海の話で盛り上がってしまうのだが、Kさんもまんざらではないようなので良しとしようw

Kさんに親近感を抱いてしまうのは、この素敵な笑顔だけでなく、彼のロードバイクがピンク仕様だという点がすこぶる大きい。
春に焼失してしまった私の愛車CINELLI willin'もあれこれピンク仕様だったので、「ピンク好きな人に悪い人はいない」と勝手に思っている私としては親近感を抱かずにはいられない。
ポケモンGOで、日々ジムを取ったり取られたりしながら協力し合うチームのように、緩やかな仲間感覚。さしずめロードバイク界の「チーム ピンク」といったところか。

例年3月に天草で開催される「天草下島一周サイクルマラソン」にも毎年参加されているKさん。
2016年開催が中止になったことがとても残念、そして2017年開催はどうなるのかな?という話で、関係者の私もまだはっきりしたことは言えず、ただただまた現地でKさんと楽しさを分かち合える時が来ますようにと願うばかりである。

仕事柄、そして自転車乗りなのにあまり日焼けしていないように見えたので彼にそうお伝えしたところ、短パンの裾をめくって見せてくださった肌は、レーパン焼けでくっきりと黒白に分かれておりましたw
お土産にいただいた焼きドーナツは、普段Kさんがサイクリングの休憩で立ち寄るお気に入りのお店のお菓子だそうで、しっとりとしてとても美味しかった。自転車乗りが休憩で立ち寄る店はたいてい美味い。(個人の見解です)

また笑顔で再会できますように。
ありがとうございました!


2016年8月15日月曜日

夏はやっぱりかき氷


「夏はやっぱりかき氷!」とカンバンには書いているが、実はアイスやかき氷は少し苦手。
子どもの頃から、口の中が冷たくなりすぎることがなんだか変な感じがして、もそもそと時間を食べるためにカップアイスやかき氷の場合はたいていドロドロになり、棒アイスにいたっては最後に行き着く前に棒から落ちてしまう。みんなが幸せそうな顔をして食べているのに、自分だけ損したような気分。つまりこの手のものを食べるのが下手なのだ。

そうやって生きてきたので、自分ではあまり好んで買ったりしない。娘たちが食べたがるのでたまに買うことはあるけれど、風呂上がりに幸せそうな顔をしながらガリガリ君などを食べているのを見るのが幸せで、自分も食べたいとは思わない。
とはいえ、アトリエにお越しくださるお客さまから手土産でいただく時には、心から幸せな気分で食べております。

夏になってから、近所にある和菓子店「友達屋」さんに「氷」ののれんがかかるようになってからずっと気になっていたので、先日一番暑い時間帯のおやつの時間に店に足を運んでかき氷を食べてきた。
オーソドックスな普通のかき氷の他に、白玉あずきの抹茶かき氷などもあり、かき氷といえば祭の屋台のカップかき氷のイメージしかなかった私としてはとても新鮮。
お店も、普段は閉めてある広々とした奥の座敷が開放されていて、エアコンがよく効いている。そんな中で食べるかき氷は、そりゃもう美味しいに決まっています。
おかげで疲れた身体も無事回復しました。

引き続き、自分では買ってまで食べないと思われるアイスやかき氷…だけど、夏が終わるまでに友達屋さんのかき氷はもう一回ぐらい食べておきたいな、なんて。

2016年8月14日日曜日

ジュビロ磐田カラーのサコッシュです!


現在オーダー受付中のsacoche for マルチカラーですが、その中の「サックス+ブラック+グレー」はラインナップの中でも1番人気。
どんなシーンにも合う安定色ということで、自転車乗りにもそうでない方にも好まれているようです。

そんな中で、このカラーをオーダーいただいたジュビロ磐田サポーターの方から「これはまさにジュビロ磐田カラーのサコッシュですね!」というメッセージをいただきました。
以前、公式ブログでこのカラーを紹介した際になんとなくその事を書いたのですが、サポーターの方に認めていただけるのは本当に嬉しいことです。

TOMOKABANのサコッシュは、バックルで長さ調整が可能なだけでなく、クロスストラップを身体にぐるりと回して、先端に付いているサスペンダークリップをサコッシュの角に留めれば、袋が前に回ってきたりずれる事がないので、自転車に乗っている時だけではなくさまざまなシーンに役立ちます。

ジュビロ磐田サポーターのみなさま。
TOMOKABANのジュビロ磐田カラーのサコッシュならば、大切なものをしっかりと身につけて、スタジアムで応援に集中する事ができますよ!

そしてTさま、メッセージありがとうございました!

新しいリーフレットができました!


TOMOKABANの新しいリーフレットができました。
今回の更新は、第3版2016夏。3作目のリーフレットです。
第2版は先の火災で全て灰になってしまい、手持ちのリーフレットがなくなってしまったこともあって、内容を一部新しくして第3版を製作しました。
これまでは、サコッシュのサスペンダークリップの使い方を別紙で添付していたのですが、今回からリーフレットに記載。
初めてTOMOKABANを知ったという方にも、サスペンダークリップの使い方をわかりやすく紹介しています。

現在このリーフレットは、サコッシュに同梱していますが、店舗設置ややイベント等での配布も大歓迎です。
置いてもいいよ!配ってあげます!という方がいらっしゃいましたら、ぜひお知らせくださいね。
みなさま、どうぞよろしく!

2016年8月11日木曜日

自転車の楽しみ方を発信する人〜沙杏院project.

自転車の楽しみ方は人それぞれだ。
速く走ること、坂道を登ること、遠くに行くこと、美味しいものを食べに行くこと、素晴らしい景色を見に行くこと、自転車でなければ体感できな道路や風を感じること。数え上げたらキリがない。
そして世の中には、より多くの人に自転車の魅力を知って欲しいと、さまざまな自転車の楽しみ方を発信している人たちがいる。



先日、アトリエに東京からお越しいただいた石谷さんも、自転車の魅力を発信し続けている人の一人だ。
彼は、独自の「沙杏院project.」を立ち上げ、主に輪行やアニメの聖地巡礼を自身で行った自転車旅を記事にまとめ、同人誌として紙媒体の小冊子を制作し、コミックマーケットなどのイベントで販売されている。
聖地巡礼とは、アニメ作品の舞台やシーンに登場する場所を実際に訪れ、その作品をより身近に感じて体感して楽しむというもの。これについては個人だけでなく、自治体レベルで取り組んでいるところもあって、今ちょっとしたブームになっている。
その聖地巡礼を、自転車に乗って自分の足でペダル漕いで行ったら楽しいよ!というのが、彼が発信している自転車の魅力のひとつで、彼がまとめた記事ではその具体的方法なども記載され、写真も添えられていて、とても興味深い。

「輪行」とは、公共交通機関を利用して自転車を運び移動すること。
例えば自転車では行けない遠い場所でも、目的地に近くまで自転車と共に公共交通機関を利用して移動し、そこから自転車に乗って目的地を目指すことができ、自転車旅の一つの手段となっている。
とはいえ、それぞれの乗り物や会社によってルールが異なり、基本的には規定の大きさに収まるよう輪行袋に入れて持ち込まなければならないし、自転車の持ち込みそのものが許可されていない場合もあるので、全て自由というわけではないので注意が必要。
そして彼は、輪行が可能な高速バスを紹介し、それを利用した自転車旅についてまとめた小冊子も発行されている。

着眼点が面白く、最初に挙げた自転車の楽しみ方から一歩進んで一風変わっているところが、とても素晴らしい。
ましてや、インターネットがこれだけ普及している中で、ブログなどITでの発信ではなくあえて紙媒体の同人誌を制作し、イベントで販売されている。そのこだわりは何なのか?

私は彼に「なぜ、紙媒体での発信とイベントでの販売にこだわるのか?」と尋ねてみた。
彼から返ってきた答えはこうだ。
「自分が参加して販売を行っているコミックマーケットというイベントは、入場するのはもちろんのこと、人気作家の作品を入手するために何時間も並ばなければならないほどとても大きく大変な盛り上がりを見せているイベント。
そのイベントにわざわざ足を運び、自分のブースに来て足を止めてくれて、自分の作品に興味を持ってくれる人と一対一で対面してその人と触れ合い、作品を渡すこと。それに意味がある。
全世界、不特定多数の人に自分の作品を発表することよりも、人との触れ合い、対面して作品を渡すことのほうが、自分にとっては大きな価値があるんです。」

彼は自信を持って答え、私もとても納得ができた。
利益なんてほぼゼロ。それでもそのような手法で販売することにこだわり、けして押し付けではなく、興味を持ってくれた人に更に興味を持つことで、彼自信も満たされる。素晴らしい取り組みだと思う。

8/12(金)〜8/14(日)の三日間、東京ビッグサイトで「コミックマーケット90」が開催されている。
彼は、明日8/14(日)にこれまでに発行した小冊子と新刊「折りたたみ自転車で行こうよ福岡山口熊本!」を販売される。
その新刊の発行にあたっては、4月に起きた熊本地震で大きな打撃を受けている九州の観光を支援したいと思い制作されたとのことで、昨年彼がアトリエを訪ねてくれた時の様子も掲載されているそうで、とてもありがたく頭の下がる思いだ。
その小冊子は近日アトリエに送ってくださるそうなので、指折り数えて届くのを心待ちにしたい。
前回アトリエに立ち寄られた際にオーダーいただいたサコッシュを一緒に連れてきてくださり、我が子と久しぶりに対面する母の気持ちになって涙が出るほど嬉しかった。

自転車の楽しみ方は人それぞれ。
もう何年も私が書き続けていることだけど、人との縁が繋がるにつれてその楽しみ方が広がっていることを実感する。
私は私のできることを成し遂げたいと思う。
サコッシュを全ての人へ。
がんばります。


2016年8月9日火曜日

ロードバイクを手に入れた!


人との縁があるならば、自転車との出会いも縁だと思う。

3月の火災で愛車 チネリ willi'nを失い、本当にしょんぼりしていた矢先、「ロードバイクを譲ります」というとてもありがたいお申し出をいただきました。
そのお申し出が嬉しくて嬉しくて、わくわくしていた最中に4月の熊本地震が起き、ロードバイクを受け取る予定も延期になって、自分もそれどころではなくなってしまいバタバタと過ぎた5月6月7月。

そして昨日、福岡から友人がアトリエを訪ねて来てくれて、いよいよそのロードバイクを受け取りました。
私の次の相棒は、スチールフレームのLEMOND 853 。
サドルとペダルは東京の方から、シートポストと調整点検は福岡のMac cyclesさんから。
そしてコンポは、私にはもったいなさ過ぎる人生初のDURA-ACE!
それ以外のパーツも、譲ってくださった方の思い入れがたくさん詰まっていて、まさに世界に一つだけのロードバイクでした。

このロードバイクが私のところに来たのも、きっと縁。
そうやってみんなが応援してくれるので、私はがんばれます。
今はまだロングライドに行くのは無理だけど、またいつの日か!そうやって夢を原動力にして、明日も明後日も笑っていたい。

ありがとう!
一生大事にします!