2020年1月31日金曜日

ガタガタだった


自転車に乗って出かけけると、色々と気づくことがある。

写真は、鞄屋の前の通称「産業道路」の歩道。
この産業道路は、熊本駅前から国道57号線(通称:東バイパス)の保田窪北交差点まで熊本市内を走る幹線道路だ。日中は交通量も多く、朝夕は通勤通学で歩道を通る自転車や歩行者も多い。
近所でちょっとした用事を済ませるために自転車に乗ってこの歩道を走ると、そ路面がやけにガタガタしていることに気づいた。

歩道の中心に設置された点字ブロックの横に見える四角い枠は、電線地中化の跡で何かが埋まっているらしい。意識してみると、他の場所でも歩道にこのような四角い枠があるのを見ることができるので、それ自体は特に不自然なことではない。
この四角い枠は、歩道に一定間隔にあって、過去にこの場所に電柱があったのかなと思えば、なおさら自然な四角い枠である。

自転車で走るとガタガタしているように感じるのは、写真でも見てわかるとおり路面はひび割れていて、けして滑らかではない。ただそれ以上になんとなくストレスを感じるのは、この四角い枠と路面の隙間に段差があってガタガタするだけでなく、自転車のタイヤがその段差にはまりハンドルを取られたりすることだ。
それでなくても、アスファルトはひび割れ、点字ブロックも欠けたり割れたりしているのに、加えて四角い枠の段差。真っ直ぐに伸びるこの産業道路の歩道を200m走ろうと思ったら、ガタガタしっぱなしでゆっくり走っていると溝にハンドルを取られ、あまり安全な感じはしない。
私が自転車で近所に出かけるのは主に日中で、交通量が多いとはいえ朝夕に比べれば少ない時間帯だ。でもこれが、朝夕の通勤通学の時間帯だったらどうだろう。スピードを出していなくてもハンドルを取られる状態だと、他の自転車や歩行者と接触する危険性も高まる。

ではなぜ、路面がこのようになっているのか。
先に書いたとおり、歩道に埋設されている場所の全てにストレスを感じるような段差があるわけではない。
おそらく、埋設した当時は滑らかな路面だったのかもしれない。ひび割れなどは風化もあるかもしれないが、大きな理由の一つとして思い浮かぶのは熊本地震での地盤沈下だ。
熊本地震の時、特に液状化が起きている地域で路面からマンホールが隆起している光景を見た。それはさながらスーパーマリオで地面から生えている土管みたいな感じだったが、実際はマンホールが生えたのではなく地面が沈下したから。
私が自転車でややストレスを感じるこの埋設跡の段差も、もしかしたら少しだけ路面が沈下したせいかもしれない、と思えば「まあ、大したことじゃないな。」とも思える。
熊本地震の影響ではないかというのは個人的な推測だけれど、もしそうだとしたら少しずつ復旧している途中とはいえ、「自転車に優しいまちづくり」の面で言っても、なにより路面の荒れ具合からから見ても、行政にはそろそろ歩道の再舗装をお願いしたいところだ。
ストレスや危険さを除けば、自転車のサドルに下げている「気づきベル」がよく鳴るのでそれはそれで心地良い。