2014年7月27日日曜日

私のサイクルマラソン阿蘇望 2014

今年も、サイクルマラソン阿蘇望に参加しました。
ここ数年はスタッフとしての参加で、この大会のために数ヶ月も前から実行委員会を重ね、準備して…毎回、運営の一人として大会の成功を願い、当日を迎えています。

熊本市内は梅雨明けから一気に真夏になり、大会前日までカンカン照り。ああ、今年もまた阿蘇望日和になりそうだ、と思いながら当日の朝を迎えました。
ところがアスペクタへ向かう道中、東の空は雲に覆われていて、現地に近づくにつれ空がだんだん暗くなり、そして雨…。
でも昨年も朝は雨が降っていたけどその後は晴れたし、きっと今日も晴れるんだ!と思いながら現地入り。
誰よりも早い時間から任務に当たっている駐車場の案内係のスタッフ達が、傘や雨具を着て活動している様子が見えて、早く雨が止まないかな…と今日一日のことを想う。
現地に着いてから、すでに到着しているスタッフ達に挨拶をして受付の準備。
ほどなく受付が始まり、まずはマイクを持って受付を促すアナウンス係。もうその頃には雨もほとんど降っておらず、ほっと胸をなで下ろす。
それから開会式が始まったので、急いで朝食をかき込んで、打合せをしてスタート地点のゲートへ移動。
ここでは、昨年同様スタート位置への移動を待つ参加者の整理誘導を行った。


雨は上がっていたけれど、スタート進行がなかなか進まず、そして暑い…。

全ての参加者を送り出し、次の任務のため、車で地蔵峠エイドを目指す。
2011年は箱石峠、2012年は大会中止、昨年2013年の日中はアスペクタ待機、ということで、3年ぶりのエイド担当となった。
地蔵峠エイドは、サイクルマラソン阿蘇望Aコース後半のルート上にあり、大会中の峠としては3峠目。地蔵峠の上りの途中にある。
車で移動を開始してすぐから、天候が悪化した。
そして、エイドに到着した時にはもうこの天気。


それでも、懸命に上ってくるであろう参加者を迎えるべく、みんなでエイドの準備をした。


今回エイドを共にしたのは、友人のメカ子嬢とカエラ嬢。本来なら車通りも少なく寂しい場所であろうこの場所も、一緒にサイクリングした時にはいつも頼りになる2人と一緒でとても心強かった。
賑やかな2人に加え給水係の男性二人も大変頼もしく、みんなであれこれ考えながら、車の駐車位置を変更したり、看板を設置したり、さながら「地蔵峠ながらも楽しい我が家」という感じ。
天候のほうは次第に雨脚が強くなってきていて、小雨から本降りになり、やがて土砂降りになった。
道路の両端は雨水が滝のように流れ、看板は雨に打たれて倒れている。持ってきたエイド食や道具や荷物を濡れないようにテントの中央に入れ、その周りを人間が囲む形になっていたけれど、容赦なく体や足下に雨が当たりずぶ濡れになりそうだったので、車の中に避難した。

その間、本部へ地蔵峠の天候を連絡。雨が小降りになったので、エイドから下り方向へ歩いて道路状況を確認した。
道路の中央には、来た時にはなかった石が散乱している。きっと雨で流されたんだろう。
そして下界のほうを見ると、濃い霧。


少しすると、エイドの辺りも霧が発生してきた。
続々と入ってくる各地の状況。火の山トンネルも、竹原牧場も、草千里も、箱石峠も雨。
そして多数のリタイアと回収依頼が寄せられている。
もしこの場所を、参加者が上って来たらどうなるだろう。いや、エイドまで来れるんだろうか?
「危険」「参加者の安全」という二文字が、頭に浮かんだ。
これはもう難しいだろう…そう感じたのは、私だけではなく、エイドにいたスタッフ全員がそうだったと思う。

少し経って、Aコース後半中止の連絡と、エイドは即撤去し戻って来るようにとの指示が来た。
エイドに到着した地蔵峠下りの立哨スタッフ2名を加えた総勢7名で、準備したもの全てを撤去して、地蔵峠を後にした。
テントの下に、文字のように見えた草。なにかの暗号だったのか。


諸々の確認をするため、そのままアスペクタへ戻るルートではなく、大会のコースを辿るため地蔵峠を下り、ミルク牧場、西原方面へ。
一旦止んだ雨は、また強くなって土砂降りに。地蔵峠を下ったところに、道路を塞ぐように大きな水たまりができているのが見える。前に走った時は、溶けそうなほど暑くて、眩しいほど晴れていて、途中何度も止まりそうになるほどきつかったけど、とても楽しい道だったのに…。

阿蘇グリーンヒルカントリークラブ入り口までを目視で確認して、俵山トンネルを抜けてアスペクタへ。
前半のコース上に出ると、驚くことにたくさんの参加者がアスペクタを目指してペダルを漕いでいた。私たちが地蔵峠で過ごしていた間、彼らはこうして自転車に乗って必死に戻ってきていたのだ。無事で本当に良かったと心から思う。
アスペクタに戻ると、大半の参加者はすでに帰路についていたり、帰り支度をしていたり、昼食を食べていたり、昨年とは違う光景が目に入ってきた。
スタッフは、用意していた回収車では足りなくて多数の人が現地へ向かっているようで、ほとんど居なかった。本来なら帰ってきているはずの他のエイドのスタッフたちも、まだ戻ってきていなかった。

エイドの荷物を置いて、ゴールチェックへ。
リタイアした参加者多数…と言っても、まだ自転車で帰って来ている人たちがいる。昨年はゴールチェック担当だったということもあり、参加者全員をゴールで迎えたけれど、今回は私がゴールチェックを担当してからは数十名を迎えたところで最終走者も戻って来て、全体のスケジュール的にも早い時間にゴール撤収となった。


ゴール撤収後、片付けをして、残っていた豚汁を食べた。
美味しい豚汁は熱々で、熱々だったのは豚汁だけかと思ったら空は青空になって、暑い陽射しが照りつけていた。

そんなわけで、私なりにもいろいろあって、天候にも恵まれず、用意していた特別エイド食も渡せず、待っていた地蔵峠エイドには誰も来なかった今年のサイクルマラソン阿蘇望。
でも、それでも楽しかったと思っているのは、きっと私だけではない…みんながそうだったと願いたい。
来年もきっと楽しい。きっとね!
では、また来年!

2 件のコメント:

  1. アンカー星人2014年8月7日 0:15

    大変お疲れ様でした! 
    スタッフの方々のおかげでイベントが成り立っています。
    心より感謝しています。

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    1. ヒラカワトモミ2014年8月7日 9:36

      アンカー星人さま

      お疲れ様でした!
      来年もその次も、さらに良い大会…思い出に残る、参加して良かったと思える大会になるよう微力ながらがんばりたいと思います。
      そして、みんなで作って行きましょうね♪
      こちらこそ、ありがとうございました!

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