2016年5月25日水曜日

SINGERミシンに向かう日々


先の火災で、何もかも焼失してしまい、大切な商売道具であるミシンも失って途方に暮れていた時。
知人が、昔家業で使っていたという工業用ミシンを譲ってくれました。
SINGER 491という型式のこのミシンは、今ならば標準装備されている様々なプログラミング機能などは一切なく、どちらかといえばアナログに近い電動ミシンで、とにかく馬力があって厚物もスイスイ縫える優れもの。
難しい機能が備わっていない分、とてもシンプルで、あれこれ面倒な操作をしなくても良いので、とにかく縫う、ひたすら縫う、という人で言えば頑固職人のようなミシンなのだ。

ミシンには、一般家庭によくある基本的な事ができて操作が簡単な家庭用ミシン。そして直線縫い専門で家庭用より馬力が強い職業用ミシン。裁ち目かがり専門のロックミシン。そして、大量に縫製するために作られた工業用ミシンなどがある。
工業用ミシンは主に縫製工場などで使われ、より専門的に直線用、ロック用、タグ付け用など細かな種類がたくさんあり、運針のプログラミングなどの機能も現行のものには特に豊富に搭載されていて、大量の縫製をより早くより正確に、より楽にできるようになっている。

さて、アトリエのSINGER。これまでbrother一択だったために、上手く扱えるかどうかやや不安でしたが、このミシンは面倒な操作…というか、メーカーごとのクセのようなものが全くないので、とても扱いやすく、厚縫いが得意なのでサコッシュ製作はこのミシンでやっています。
もう古すぎて取扱説明書など、IP上でも(今のところ)見当たらないので、謎な点は自力でなんとかするしかない。そんな状況なのですが、今のところ諸問題もクリアしながら何とかなっております。
いやもう、服飾関係の学校など一切出ておらず全て我流なので、関係者からさ見れば「そんなことも知らないの?」という面がきっとたくさんあるだろうし、だからこそ迷うこと、悩むこともたくさんあるわけですが…
人と道具の助けのおかげで環境を整える事ができ、日々懸命にサコッシュ製作に向かっています。
精進します。がんばります!


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