2015年6月25日木曜日

やればできる子と言ってはいけない。


久しぶりに映画を見ました。
今回見た作品は、「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」、題して「ビリギャル」。
今年5月1日に公開されたこの作品は、実話を元にした原作もベストセラーとなっている日本映画。
公開45日間で観客動員数200万人を突破し、現在大ヒット上映中。

久しぶり…と書いたのは、過去に見たとある日本映画にとてもがっかりさせられたことがあって、それからめっきり日本映画はおろか、映画館からも足が遠のいてしました。
それまでは洋画、邦画問わず映画はよく見ていて、一時期は映画二大雑誌「SCREEN」と「ROADSHOW」を同時購読するほど、どちらかというと映画好きだったのです。
がっかりした話というのは、ある作品の試写会を見に行った時のこと。前評判も良く、好みの俳優さんが出演していることもあって、期待を大きく膨らませてわくわくしながらその映画を見たものの、結果的に全くの期待外れの上、結末が曖昧で気分的に消化不良になり、なんだわざわざ見に来る必要なかったな、という感想を持ち、ものすごく残念な気持ちになったのです。それ以後日本映画をあまり見なくなりました。
いや、日本映画がだめだと言っているわけではなく、あまり興味を持てなくなっただけで、足が遠のいたそもそもの大きな原因は、2時間弱のまとまった自由な時間が取れなくなったこと。それが、その残念に感じた作品を見てから、わざわざ時間を作ってまで…と思うようになり、すっかり足が遠のいてしまったというわけ。

そんな状況だったのに、なぜ今回映画を見るに至ったか?
そもそも、この映画が公開された当初、娘2が見に行きたい!言っていたけれど、前述のとおりあまり映画に興味を持てなくなっている私は気乗りがせず、娘には柔らしく断りを入れていたのです。娘も、映画を見るのが好きというだけで、さしてこの作品に思い入れがあるわけでもなく、どうしても見たい!という心境でもないので、そのまま話は立ち消えに。

ところが先日。
なんとなくついていたテレビの、これまたなんとなく流れていた番組で、この映画作品の実在のモデルが出演して、裏話を含めた作品紹介が放送されていました。
私もなんとなく見ていただけだったけれど、いつもならチラ見して終わりのはずが、どんどん引き込まれてしまい、感動の場面では思わず涙がぽろり…なんて、珍しくテレビに見入ってしまったのです。
というのも、我が家には現在受験生がいるので、そのテレビの中の実在モデルの親子…特にお母さんのコメントに共感する部分も多く、思わず引き込まれてしまった、というのが正しい状況。
一緒にテレビを見ていた受験生ではない娘2が、「この映画見たいよー!」と言いだし、すっかり引き込まれてしまった私も映画に興味がわいてしまっていて、映画館に足を運ぶことになったのでした。

映画を見た感想は、同じ境遇や状況にある人は、きっと面白いと思うしかなりおすすめしたい!
ストーリーはもちろんのこと、特筆すべきはお母さん役の吉田羊さんの演技。控えめだけど芯が強く、娘のことを真っ先に考える優しいお母さんを、パーフェクトなまでに演じきっていて、これはもう今年の日本アカデミー賞 最優秀助演女優賞は間違いないのではないでしょうか。
映画の中で、元チビノリダーこと伊藤淳史さん演じる塾講師のセリフ、「やればできる子と言ってはいけない。」は、衝撃的でした。もう二度と言いません。なぜ言ってはいけないか?を知りたい方は、ぜひ映画館に足を運んでこの作品を見てみてください。
いやー、映画って面白いもんですね。



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