2014年6月10日火曜日

穴とボタンとサムライサコッシュ

新製品のサムライサコッシュの製作に追われている。
TOMOKABANの全ての製品は、現状私が一人で製作しているので、ほぼ一日中ミシンを踏んでいる。

サムライサコッシュは、本体が帆布で裏地は無し。真田紐をショルダーのヒモとして使用し、本体との接続はボタン。そして長さ調節もボタンだ。
sacoche forとは大きく仕様が異なり、作業内容や工程も大きく違う。
一番違うのはボタンが有るか無いかで、ボタンが有るということは、ボタン付けとボタンホールをあけるための穴かがりという作業がある。

穴かがりを行う前に、真田紐を一定の長さに切り出し、ボタンホールの位置に印をつける。
その後、印付けをした位置にミシンで穴かがりをする。
そして端を折ったり、パーツをつけてミシンをかける。最後にボタンを縫いつける。

何百というボタンホール加工で、針先を見つめていると、その機械的な動き、一定のリズム、糸が描くボタンホールの線が頭の中に焼き付いて、まるでテトリスのブロックのように目をつぶっても頭の中に浮かぶ。

今現在、私が一人でこうして全てのサコッシュを作っているのはそれなりに理由があって、手伝ってもらえばいいじゃないという声もたくさんいただくけれど、とりあえず今はがんばりたいと思う。
穴かがり一つとってみても、うまくいかないこと、思うように縫えないこと、思うようにスピードがあがらないこと…いろいろあるけれど、そうでない時のほうが多いし、それもすべて自分の力。
良いものを作るため、明日もミシンを踏む。

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